2014-12-15

浸透














いつの間にやらシリア及びイラク国内に浸透し、国家樹立を宣言したイスラム国の影響が、じわじわと世界各国で現れ始めている。今回起きたシドニーの件もそうだ。犯人がまだ捕まっていない以上真相は分からないが、直接にせよ間接にせよイスラム国の影響があるのは明らかだ。
このような事態に対して、各国はテロの警戒レベルを上げるくらいの措置しか取れず、今後もさらにエスカレートして『続発するのでは?』と、戦々恐々としていることだろう。 まさにここがイスラム国の狙うところだと僕は考えている。
そもそもいままでの『国家』という枠組みを無視して建国されたイスラム国のやり方そのものが言ってみれば革新的で、そんな実行力を持った頭脳がメンバーに居るということだ。点から線、そして面へと広げた勢力圏が欧米の空爆などによって一進一退となっている現状で彼らが打った新たな手が、再び点を世界に広げることだった。世界に点をばらまき、それを線で繋ぐ。点が多ければ多いほど線は密になり、大きな面となる。しかもそれらの点は地下に潜り、地下で通じあ う。
実際こんな恐ろしい計画が当事国の治安当局に見つからずにできるかどうかは分からないが、それらの一点一点全てを潰すことは不可能だ。ある意味止めようがないことと言える。
残念なことに世界は難しい局面を自ら作り出してしまったのだ。

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