2010-01-17

転身


医者である妻の友人がハイチに着いたという。なんと言う町かは忘れたが、彼女が現場の状況を見てまず思ったことは、『死者10万人に及ぶ恐れ』という報道はあながち誇張ではなく、実際にそうなる恐れが強いということだった。その文面からもハイチの悲惨な状況が伝わってくる。
妻によると大学時代の彼女と今の彼女は全く別人のようだと言う。昔の彼女は実におとなしく、常々ユダヤ系の母親からは『早くいい人を見つけて(つかまえて)結婚しなさい!』と圧力をかけられていたらしい。その母親の言う『いい人』とはつまり医者や弁護士などのお金持ちのことで、『ただ勉強をさせるためにそんなお金のかかる大学へ行かせているんじゃない!』とまで言われていたそうだ。そういうことがあったからか、彼女は一番お金の儲かる美容外科医になったわけだが、まだ結婚もしておらず今回の大災害を受けて、単身で被災地に乗り込み医療活動に当たっている。そんな彼女を僕はとても魅力的な人だと感じ、ぜひ会ってみたいとも思う。妻もFace bookでやり取りはしているが、何年も会っていないそうだ。
最も困難な場所に飛び込む勇気ある彼女を、いま母親はなんと思っているだろうね。

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