2009-11-26

主張せよ!


車を運転する者なら誰しも思ったことがあるだろう『そこの自転車、ライトつけて走らんかい!』と。特に冬服シーズンになり日没も早いため、黒っぽい制服でライトをつけていなかったらまったく見えないこともしばしばある。ときに『うわおっ!』と気づくのが遅れてヒヤッとしたことも一度や二度ではない。最近の自転車は暗くなったら自動点灯するLED式のライトを装備したものも多い様で、以前に比べ点灯率も上がっているように感じるが、それでもまだまだ無点灯車は後を絶たない。僕が高校生の頃の自転車は前輪に負荷をかけてライトを点灯させるものばかりだったので、ペダルを漕ぐのが重くなるのを嫌う連中は無点灯で走っていた。自分はと言えばそんなつまらぬことで命を危険に曝すことは愚の骨頂だし、それが原因で死んだとあらば親はやりきれぬだろうとの思いからちゃんと点灯していたな。ま、それが当然だろうが・・
暗い中での散歩も同じで『オレはここにいるぞ!』と示すために、必ず懐中電灯を持って歩いている。そう、つまりはそういうこと。ライトをつけ自分の存在を顕示する。それは自己主張にも繋がることだ。向こうが気づいてくれるだろうや、気づいてくれているはずだと思っていても、実際はそうでないことが多い。そればかりかその存在を無視され、消されてしまうこともあるのだ。だからこそ自己を主張せねばならぬ。
無灯火の人を見た時、僕は一人車の中で叫ぶ。『主張せよ!』と。

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