2008-05-09

中華的衛星国


死者数だけは増加するものの救援活動は一向にはかどらず、軍事政権は信じられぬ愚かさを露呈するだけで被災したミャンマーの人々の苦しみは日々に増し、更なる命の危険も高まりつつある。既に被災から1週間以上経つというのに国連機関や各国の救援物資の受け入れもまったく進まず、世界食糧計画(WFP)の緊急援助物資4機分の内2機分が今もヤンゴン国際空港で差し押さえにあっているという。迅速な救助・援助が不可欠な状況でのこの愚かな行為はひとえに国民よりも軍事政権側の都合や思惑を優先した結果であり、それで政府を名乗る資格などあろうはずが無い。こんなことは先の政府に対する民衆の抗議行動に武力弾圧を行なったことで明白ではあったが、今回の未曾有の大災害においてもなお国民を無視するどころかさらに窮地に陥れる対応ぶりには怒りを憶え、どんなかたちでもまずは人々を救う手だてを国連はじめ世界各国が取ることを希望してやまない。報道によるとアメリカは最終手段として援助物資の空中投下の可能性も視野に入れているようで、あくまでも軍事政権側が各国の援助を拒むようであれば、それはもうその国の主権を代表する政権ではないのでじゃんじゃん投下してやれば良いと思う。まあ、そんな大胆不敵なやり方を思いつくのはアメリカしか無いだろうしね・・。
それにしても緊急援助の為の人員や、報道機関の入国をいっさい認めないやり方は最近どっかであったよね。先の平和的抗議デモに対する武力弾圧やその後の徹底した粛正などはまさに中国政府のやり方そのもの。経済・軍事力で各国に対し発言力が増す中国だが、それをそのまま受け入れてしまえばミャンマーの軍事政権のようなリトル中国を世界にばらまくようなもので、人々の言論と自由は制限され命は軽んじられる一方だ。実際に中華資金の流入が激しいアフリカでも起こっていることで、史上最悪の人道危機を引き起こしている。
いずれにせよ数十万、数百万という人々が、水を食糧を求めている。人々の渇きを癒し、腹を満たしてこそ、真の政府と言えるのではないか?

For The People Of Tibet

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