2007-10-11

渡航情報


イランのケルマン州で日本人大学生が武装勢力と見られるグループに誘拐された事件は大きく報道され、イラクでの誘拐事件を彷彿とさせるがバックパッカーの間ではインドから陸路パキスタンを経由してイラン入りし、トルコに抜けるルートとして多くの者が利用しており一般的なルートとさえ言えるほどだ。しかも誘拐された大学生は世界遺産にも登録されているアルゲ・バム観光の途中で誘拐されたというから不運としか言いようが無い。おそらくケルマン州を訪れる者はほとんどがこのアルゲ・バムを目指すはずだし、その行動は名所観光というだけのもので危険を顧みずに何かをしたというたぐいものでは決して無い。それを今晩のニュースでは海外渡航情報では『危険な地域』と指定されていただのと報道し、あたかも誘拐された大学生の過失だと言わんばかりでまったく頭に来る!なぜ日本という国はちょっと違った事をしている者、しようとする者に対して寛容ではないのだろう。まるで『そら見ろ、言わんこっちゃない!』『そんなことするからだ!』と自分と違った事をする者に対して僻みに僻んだ反応しかしないように感じられる。そんなことでは国全体が僻みの底に沈んでしまい、崩壊してしまうだろう。いや、もう始まっているのだ。大学生は危険な行動をとっていないはずだし、勇気ある行動をした訳でもない。ただ、観光していただけなのだ。そこを運悪く武装勢力に誘拐されただけで、彼に非があるはずもなく、ただ単にツイテいなかった、それだけだ。そこまで踏まえた上であらゆる手段を講じて彼を奪還せよ。

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