2007-10-10

不安


近郊の市の市民病院から産科医がいなくなるらしい。正確には現在産科医が1人しかいないため、負担の軽減と緊急時の対応を強化する目的で隣町の総合病院へ移動させ産科の機能を充実させたいということだが、そもそもその市民病院に産科医が1人しかいなかったということが驚きだった。市内には産院や助産婦診療所がいくつかあるとはいえ、7万人近い人口がある市の市民病院でさえたった1人の産科医しか確保できていないのだ。よもやこんな近くにまで産科医不足が浸透して来ているとは思いもしなかった。ならばもっと人口の少ない町村の直面している厳しい現状はいかばかりのものか?昨今騒がれている妊婦急患の受け入れ拒否の問題も、そんな現状を踏まえれば起こるべくして起こっている事で、いくら横の連係を強化しようが根本的に産科医が減少傾向にある流れを食い止めねば残された産科医達の負担が増すばかりで、更なる産科離れ現象を生み出すだけのことだ。だからといって早急に手を打って産科医数の回復を試みたとしても、それが各市町村レベルに反映されて来るまでに10年近くを要するのではないか?その間妊婦達はただでさえ出産について不安なのに更なる不安を抱えねばならず、負の連鎖はここでも発生している。すべては後手に回り、どうしようもなくなってから動き出すというお粗末なパターンだ。後は舛添君の手腕に期待するだけだな・・

0 件のコメント: