2023-12-25

戦禍のクリスマス


 ガザ地区ではイスラエルによる激しい空爆が続き、中部にあるマガジ難民キャンプでは少なくとも70人が死亡したという。イエス・キリストが誕生したと言われるベツレヘムはヨルダン川西岸地区にあり、今日はそれを祝うクリスマスだというのにイスラエルは容赦なく攻撃を続けている。毎日多くの子供達が爆弾で吹き飛ばされ、瓦礫の下敷きになって死んでいるというのに、その蛮行を止める力を持っているアメリカの大統領は呑気にクリスマス休暇を楽しんでいる。ウクライナへの攻撃を続けるロシア同様この世界は狂った大人たちが多い。その大人たちに殺される子供たちに何の罪があるというのか。この現状をイエス・キリストが知ったらどれほど嘆き悲しむことだろう。『暴力は暴力しか生まない』ベツレヘムの大司教はそう諭した。

ネタニヤフらイスラエル首脳はこの戦争に勝利するまで戦いを止めないと公言しているが、この戦争に勝利などない。あるのは激しい憎しみと復讐心、それに永遠に続く暴力の連鎖だ。新たなイスラエルの試練はここから始まると言ってもいい。それを招いたのは他ならむイスラエル自身だ。 

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