2023-12-14

その先にあるもの


 12日に開かれた国連総会でガザでの先頭に関し、人道目的の即時停戦を求める決議案が153か国の賛成によって採択された。日本がちゃんと賛成票を入れたことは安心したが、例によってアメリカは反対、イギリスやドイツ・イタリアなどは棄権したと言うから、反対や棄権に回った国々は今後一切人道について他国に物申すことは控えるべきだ。決議案が賛成多数で採択されたことで国際社会においてのイスラエルの孤立は深まったわけだが、イスラエルのネタニヤフ首相は国際的な圧力には屈せず戦闘を継続する意思を表明している。最大支援国アメリカの忠告も聞かず、もはやイスラエルの暴走を止めることはできないだろう。いったい彼らは何を目指しているのか。ハマスの指導者を殺害すれば攻撃をやめるのか。彼ら自身が振り上げた拳の下ろし所を探している状況ではないのか。どうも怒りに任せて、もしくは政権幹部の何かしらの思惑によって大々的に攻撃を始めてしまったものの・・といったところか。いずれにせよガザ地区のパレスチナ人たちの生活環境はほぼ破壊され、極度の貧困に陥ることは明らかだ。人々が飢餓の環境の中で何を思うかは明白だろう。組織としてのハマスを壊滅させることができたとしても、パレスチナの人々の心の中にあるイデオロギーとしてのハマスを壊すことはできない。とすればそもそもハマスを葬り去ることなんて始めから無理な話だったのだ。結局のところ今回のハマス・イスラエル戦争でイスラエルが勝利することは不可能なのだ。

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