2018-12-27

有能なる人

















シアトル随一の観光地であるフィッシュ・マーケットを見下ろす眺望抜群のオフィスにその人は居た。年頃は自分とほぼ同じくらいの日本人女性AKIKOだ。なぜここに来たかというと妻の相続の関係で日米両国の相続問題に詳しい弁護士だからだ。
妻は数ヶ月前からいろいろ相談していてとても助けられている。今回はせっかくシアトルに来たのだから今までの流れを日本語でも詳しく説明してもらい、僕が分からないことがあれば直接質問して聞く機会を得るためでもある。
初対面した彼女の印象はいかにもやり手といった感じでもなく、それでいて話すことは端的かつ的確で無駄がなく、こちらの質問にも丁寧に答えてくれ、とても良い感じを受けた。確かにこういった女性に依頼できるなら安心だと思ったね。
今は米国人と結婚して子供も居るというが、こんなシアトルの一等地に自分のオフィスを持つなんて相当仕事ができるということに他ならない。ロースクール時代の彼女を知る他の弁護士は彼女をずば抜けた才能の持ち主だと言っていた。地元の雑誌に特集記事が組まれるくらい彼女活躍は目覚ましいが、もし彼女が日本に居たならば果たしてこんな風に活躍できる場があっただろうかと考える時、最近の医大等による男女差別を見て分かる通り、おそらく芽を潰されただろうと思う。
言い換えればこれほどの才能が日本から失われたということなのに・・

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