2017-01-12

オバマとトランプ

















オバマ大統領の最後のスピーチは感動的なものだった。妻は涙を流しながら見ていたが、その涙はスピーチの内容に感動しただけではなく、彼のような尊敬すべき人間が大統領職を去り、トランプのような性悪の大馬鹿者が大統領になるという未だに信じられぬ悪夢に対しての悲しみの涙でもあった。
本当にオバマ大統領、ミシェル夫人は黒人という風当たりの強い中でも常にアメリカ国民の模範たるべき行動と言動を貫き、倫理・道徳面においてアメリカ全体を良い方に導いたと思う。
ああ、それに引き換えあのバカときたら・・
初めての記者会見でも例のごとくの毒づき様。あの態度を見て、あんなヤツを国のリーダーとして選出した国民は相当低脳だと世界の人々は思うだろうな。
経済界を中心とした連中はトランプの経営手腕に期待している様だが、仮に経済的に上手く行ったとしても、アメリカ社会は思想やモラルといった点で致命的なダメージを受けることだろう。オバマが提唱してきた共生や寛容さは影を潜め、差別や侮辱、嘲笑に不寛容といったトランプの最も得意とするところが、アメリカのリーダーとしての立場から発信され、多くの国民は大統領がそうするなら自分もしていいはずだと受け止めるに違いない。
犯罪率は上昇し、ギスギスした社会が訪れるだろう。
まったくもって悲しいことだ。

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