2014-09-19

真の勝利者














55%対45%の10ポイント差で独立反対派が勝利し、スコットランドの独立は成らなかった。ホッと胸を撫で下ろしているのはイングランド側だが、実のところスコットランド独立指示派首脳部の始めっから狙っていた着地地点はここではなかったのか?と僕は思っている。独立を為した場合、その高揚感はすばらしいものだがその後の難題は山積みでうまくいく保障はどこにもない。それよりもイングランドに出来うる限りの圧力をかけて自治権の拡大を認めさせ、今後もしイングランドに対して要求すべき事が出て来たら『独立』の脅し文句でその都度認めさせてゆく方が現実的に賢明な方法と言える。
言わば今回の55%対45%という僅差の結果がスコットランド首脳部に伝家の宝刀を与えたと言ってもよい。独立賛成派も独立反対派も選挙の熱気が冷めた頃気がつくだろう。この争いに勝ったのはスコットランドだったと。
そう考えるとスコットランドのサモンド首相とはなかなかの人物だ。今回の事でイギリスのキャメロン首相は大きく信用を落とし、もはや再選は無いだろう。ひょっとしたらサモンドが時期イギリス首相になるかもよ。スコットランド国民党所属だからちょっと無理かも知れないけど、それだけの人物だと僕は思っている。

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