すかんと抜けた晴天のもと、ほぼ終日地べたに座り草を引く。
『よくもまあ、こんなに伸びたもんだ』と呆れるほどそこら中からじゃんじゃかじゃんとあらゆる雑草が伸び、地面を覆い隠している。なにぶんにもいろんな木が植えてある庭のことゆえ草刈り機で一気に刈り払うことも叶わず、地道にいっぽんいっぽん引き抜いてゆくのだ。そして草を引きながらいろいろなことを考える。僕の場合こうやって何かしながらの方がいい考えが浮かぶし、より集中することができる。例えば車の運転をしながらもそうだ。そしていい考えが浮かんだところで満足し次々と忘れてゆく。『こんな大事なことなら忘れまい』と思っていたことも実にあっさりと忘れてしまうのだから笑ってしまう。かと思うと、どうでもよいことを実にリアルに憶えていたりするから人間の記憶力とは侮れないものだ。
忘れてしまったことや思い出せないことも、実は記憶としてちゃんと脳の中に存在しているのだろう。ただその記憶を探し出すことが出来ないだけだと僕は考えている。人間の脳にも検索機能があったらな・・なんて思ったりもするけど、思い出せないからいいという記憶もあるしね。
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