2008-04-19

関係ねえか?


先日名古屋高裁で航空自衛隊のイラク支援(軍事)活動が憲法違反であるとの判決が出た。それを知ったときは驚いたが本来当然と言えば当然のことで、今までそういう判断が為されて来なかったことが異常だったのだ。その判決に対する政府の反応は『憲法違反との判決が出たが政府としての認識は違っており、今まで通り活動を粛々と行なってゆく』というもので、要するに司法判断なんて関係ねえよと言いたいのだ。事実防衛省の幹部は『そんなの関係ねえ』とまで言っているし、衆議院議員も『その判事は問題のある人間だった』なんて言っている。じゃあ、憲法とはなんね?司法とはなんね?国の司法機関が『違反であると』判断したことに対し、『関係ねえ』と言い切りそれがまかり通ってしまうなら憲法のある意味も無いし、司法府の存在意義もない。これは非常に危険なことだ。国は過去の過ち云々と言ってはいるが今回のことでまったく反省していないことがはっきりと露呈した。憲法第9条の解釈をめぐってワイワイやっているものの、とどのつまりは『そんなの関係ねえ』と言ってしまえばそれまでのこと。政府が司法判断を『関係ねえ』と言いつつ、国民には『決められたことは守りなさい』という。そんな馬鹿げたことがあるだろうか?いくら子供にゴミを捨てちゃいかん!と言ったところで、大人が平気で捨てているなら言うことを聞くはずが無い。少し前、『品格』という言葉が流行ったが、我が政府はほんと品がなく、格もないなんて愚かな政府なんだろう。

For The People Of Tibet

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