2024-03-10

独裁者志望


 共和党の指名争いからヘイリーが撤退し、事実上大統領選はトランプとバイデンの争いになる。そんな中、ハンガリーのオルバン首相がトランプの私邸を訪れ会談したそうな。現職の首相が訪米しつつも現大統領と会わずその対立候補とだけ会談するのは異例のことだ。そもそもこのオルバンはNATO加盟国の首相でありながらプーチンとも仲が良く、その強権的手腕で知られている。強い権力者に憧れるトランプが彼を持ち上げるのはもっともで、この醜悪さはこの上ない。このオルバンは本当に嫌な奴でスウェーデンやフィンランドがNATOに加盟する際も全加盟国の承認が必要というNATOのルールを逆手にとって何かと妨害し、その見返りを求めたことでも誠実さなど微塵もない信用できない人物だ。それをバカのトランプは権力者というだけで信奉しているのだからこの権勢欲は相当なものだ。トランプが常に欲しているのはプーチンや習近平、金正恩のような独裁者になることだ。彼は民主主義と口にするがそんなもの全く信じていないのは明かで、再び大統領になれば側近を身内で固め権力をほしいままにして独裁者を目指すに違いない。それが現アメリカにおいて可能かどうかは分からないが、それを目指そうとするトランプの行動が大混乱を引き起こすことは前回の大統領選の経緯を見ても容易に想像できる。アメリカの良心がそれを許すか否か、今はまだどちらに傾くか全く分からない。


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