2022-12-08

難しい時代


 81回目の真珠湾の日を迎えた。

戦後専守防衛を堅持して来た日本が、敵基地攻撃能力を手に入れようとしている。さらに防衛費を大幅に増額し防衛力を高めようとしているが、そのことについての議論に国民の姿は無い。防衛に関するすべての案件が拙速に決められようとしており、そのことについての不安は当然感じている。防衛費の増額にしてもその使途が不明なまま増額ありきで勧められており、しかもその財源を増税で賄おうなんて安易なこと言い出す連中も居て、ますます単に軍備拡張したいだけでは?と思ってしまう。

ロシアによるウクライナ侵攻など世界情勢は激変しており、専守防衛を国是とする日本の方針が今後も国民の命や財産を守るために有効なのかと言う議論は間違いなく必要だ。各種ミサイルをすべて迎撃することなど不可能で、ならば攻撃の動きを察知した時点で叩くという敵基地攻撃能力を持つべきという意見はあまりにも安易過ぎる。すべてのミサイルを迎撃するのが不可能なことと同じように敵基地を叩くことで敵のすべての攻撃を封じることも不可能なことだ。敵基地攻撃能力を持つことで抑止力に繋がるという意見ももっともだが、どうもその意見も軍備拡張への誘導にしか思えない。難しい時代に入ったことは間違いない。しかしだからこそ頭を捻り今までにない方法を探る必要があると思う。

0 件のコメント: