2022-12-19

過去最大予算


 国の抱える借金が先進国中最大だというのに来年度の予算は過去最高だという。もはや借金を減らし未来の世代への負担を減らそうという考えなど放棄してしまったようだ。来年度予算が膨らんだ要因も大幅な防衛費の増額など、同じく未来へ対する投資という意味では借金を減らす方が待ったなしであるにもかかわらず無視されている。

今この国は間違いなく崩壊への道を歩み始めている。今やらねばならぬことを常に先送りにしてうやむやにすることで病巣はさらに悪化し、今では取り返しのつかない状況に至っている。小泉以降各政権は国の借金を減らす努力をすると口では言うものの、実際大幅な削減を実現した者がいただろうか。全ては聞こえの良いリップサービスだけで、実現を目指した者の姿も無い。時々の政権は天災や新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵攻、円高などを理由に借金の削減を放棄する大義名分を得てやりたい放題だ。つまりは借金を減らす気なぞ毛頭無く、国債をどんどん発行して資金を調達し、自分たちの分け前を得ようとしているだけなのだ。もし真剣にこの国の未来を憂えるなら、こんな事態には至っていないはずだ。国会議員の多くは『その頃には自分はいない』 と思っているに違いない。もっと当事者意識が強ければ少なくとも今よりはマシだったんじゃないだろうか。

 国会議員の劣化は国民の劣化。

0 件のコメント: