2017-11-11

汚職と権力

















サウジでも汚職撲滅キャンペーンですか、どうも最近流行りのようだな。
汚職撲滅や不正摘発と言うといかにも聞こえは良いが、とどのつまりはあからさまなる権力闘争の産物で、敵に汚名を着せて葬り去るというえげつないやり方にほかならない。
中国の習近平も多くの政敵を汚職撲滅という大義のもと粛清して権力基盤を盤石にしたし、知っての通り金正恩もまた不正摘発という名目で何人も粛清し独裁体制を築いたのも記憶に新しい。
サウジではサルマン皇太子が大ナタを振るいサウジ王家の王子や富豪など200名以上を拘束したという。これによって権力基盤の脆弱だった皇太子が一気にその足場を固めたことになる。しかしこういったやり方に対する反発も相当強いはずで、既得権益の甘い汁を啜っていた連中が報復を画策するのも当然と言える。
中国の習近平、北朝鮮の金正恩、そしてサルマン皇太子、彼らはそれぞれいつまでその場に居られるだろうか。

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