2016-02-18

キナ臭い予感














トルコの首都アンカラでテロがあり、28人が死亡した。
実行者はシリアのクルド人武装勢力と言われるが、果たして真相はどうだろう。
トルコのエルドアン大統領は即座に報復を宣言したが、単に報復して済む問題でもない。特に昨今の複雑に絡み合ったシリア情勢が絡んでくるとなると、思わぬ方向に事態が展開しそうで怖さを感じる。
シリアのアサド政権を支持しているのは主にロシア、イランであり、これに対抗する反政府勢力を支持しているのは西側諸国とトルコ、サウジアラビアなどだ。これらすべての国と対抗するのがISISだが、一説には同じイスラム教スンニ派のサウジアラビアから支援を受けていると言われる。そして同じようにシリア政府やトルコ政府それにISISと対抗しているクルド人勢力がある。上記のように三つ巴どころかはるかに複雑な構図を示しているだけに、下手にトルコが手を出せば思わぬ反撃を受けることになるかもしれない。
まるで第1次世界大戦前のバルカン半島のようで、その混乱がもたらす代償ははるかに大きいのでは?と、心配せずにはおれない。

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