2014-04-14

火遊び














ウクライナの情勢は増々悪化しつつある。
ただ最近の動向に危惧を覚えるのは、ロシアがクリミアを編入した時と違ってどうもロシアの筋書き通りには進んでいないように感じるからだ。ロシア系住民が多く住むウクライナ東部に混乱を起こし、少しでもロシアの影響力が残るように謀る計画だと言われているが、確かに大きな混乱は起きた。しかしどうもその放った火が思わぬ方向に燃え広がりつつあるように思えてならない。プーチンはウクライナ東部へのロシア軍の介入は実のところ避けたいはずだ。ところがもしウクライナ軍が親ロシア派の勢力を武力で排除しようと試みたなら、ロシアは『ロシア系住民を守る』という大義名分をもってウクライナへ武力介入せざるを得なくなるだろう。そうなった場合、その先の展開は未知数だ。
米・EU諸国とロシアとのパワーゲームが予想だにしなかった事態に発展する危険性は十分にある。
ふと気付いたら炎に囲まれていた、なんてことにならぬようゲームは程々にすべきだろう。事が動き出してしまってからでは手遅れになるからね。

0 件のコメント: