2013-08-15

終戦の日















ちょっと気になって妻に聞いてみた。
『アメリカ人は自国に軍隊が必要かどうかなんて考えたことあるの?』
『そんなこと考えたこと無い。もちろん軍隊なんか無い方がいいとは思うけど、それはあまりにも現実離れしすぎている・・』
妻はアメリカ人の中でも特にリベラルな方だが、それでも軍隊の必要性や具体的な軍備の増強・運用等について文句を言うことは無い。すでにそれが当たり前となってしまっているのだ。文句を言うとすれば戦争や軍備に教育予算を削って膨大な予算を当てている政府に対してであり、軍そのものの存在に対してではない。
そんなアメリカの現状に比して日本はどうだろうか?
確かに自衛隊をはじめとして今の日本の現状は矛盾だらけだ。それこそ日本お得意のグレーゾーンの中にどっぷりと浸かっている。それを何とかしたいという安倍ちゃんらの考えも理解できるが、そのすべてを明らかにすることが国益に叶うとは僕は思っていない。日本は曖昧な気水域に生息していることが性にあっているのだ。そこから突如大海に飛び出したとしても大きなうねりに身を取られ、翻弄され、結局は大魚の餌食となってしまうだろう。
まず日本がせねばならぬのは己を知ること、己の身の程を知ることだ。現状の世界を基準とするのではなく、この現状に対してどう対処することが最善であるのか時間をかけて考察することだ。『こうすれば、こうなります』や『こうだから、こうした方がいい』というような安易な方法論に飛びつけば、再び歴史を繰り返すことになるだろう。
そうさせてはならないのだ。

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