2012-07-01

制御不能


大飯原発3号機の制御棒が引き抜かれ、原子炉は再び臨界を迎えようとしている。
具体的な安全対策も為されないまま、再稼働の必要性も曖昧なまま制御棒が引き抜かれたのだ。この制御棒が制御していたものは一体なんだったのかを考えさせられる。利権が最優先とされ、1万人近い原発反対デモを繰り返しても結局民意は無視された。このままでは停止中の原発が次々と再稼働されるだろう。『原子力ムラ』は再稼働のお墨付きをもらったと勢いづき、このまま反原発の世論など押さえ込んでしまえと思っているはずだ。『原子力ムラ』の奴らは人々が忘れっぽいのをよく理解しているのだ。今は反対運動が盛んだが、このままなんとか動かし続けることが出来れば人々は以前のように原発が稼働していることを気にも留めなくなるだろうとね。我々はそれを決して許してはならない。原発の問題は単に地震や津波に対する危険さだけではない。今現在の欲求を満たすために、そのツケのすべてを未来に背負わせようとしているのだ。苦しむのは我々の子孫達であり、彼らは将来『なぜこんなことをしやがったんだ!』と我々を恨むだろう。
原発を動かすことは人々の生活を守るどころか、長期的に見れば人々の生活を破壊するものに他ならない。

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