2008-03-17

金流


その後のチベット関連報道を見ると、中国政府発表の内容をそのまま伝え同時にダラムサラの亡命政府の報道も引用すると言う横流し的な、まったくもって客観的報道しかなされていない。そこからはチベットの人々の声は聞こえず、明らかに情報操作された不可解な内容しか伝えられず、一向に真実は見えて来ない。今回のような人権侵害に対して急先鋒であるはずのEU諸国やイギリスからさえも『今回の事態を憂慮する』程度のコメントしか出されていない。我が国に関して言えばいつ何時もはっきりしたことを言わず、ましてやこと中国に関することなので押し黙っていてもその方が常の姿として流されてしまうようなていたらくだが、アメリカまでもが慎重に言葉を選んでコメントしている様には呆れ、何よりも経済関係最優先の現実を突きつけられたようで気分が悪く、抑圧から逃れんとするチベットの人々の孤立無援な、絶望的な叫びが、各国の思惑から作り上げられた無関心によってかき消されてしまうようで『Free Tibet !』と声を上げずにはいられない。ミャンマーの時がそうであったように中国政府は同じシナリオで事態を収拾させようと目論んでおり、それに対して足元を見透かされている各国は建前上のコメントしか出せないでいる。解っちゃいるが所詮人間が作り上げた世界の仕組みなぞそんなものなのだ。だが、そんなもの易々と受け入れることなぞできるものか!怒りは人々を突き動かし、犠牲の山が築かれてゆく・・
汝、殺すなかれ。
いつの時代も人を殺すのは思惑であり、その思惑に同調すれば手を下さなくても同罪だ。

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