2008-03-10

暖かき雨


ここ数日は朝起きてすぐにエアコンのスイッチを入れること無く、どてらを着ていればなんとか凌げるほど暖かくなって来ている。これで朝の気温はどれくらいだろうか?おそらく4〜5度はあるんじゃないか。今朝は窓を叩く雨の音で目が覚めた。前夜の予報で朝方に強く降るとは言っていたが、果たしてその通りかなりの雨脚だ。おかげで庭には所々に水たまりができ、くすんだ空の色を映し込んでいる。これだけの降りではさすがに散歩にも出れず、Jackieは小屋から頭だけ出してつまらなそうに、恨めしそうにぼんやり空を見上げている。
現場に向かう道中はますます空は暗くなり、雨脚も一段と強くなって来た。ついこの間まで横殴りの雪が降っていたのとはまるで違うお天気だ。そんな雨も直に上がり雲間からは青空も覗き始めた。風はまだ生温く、いつもとは逆に吹いている。雲は山を駆け上がるように流れ、稜線上で渦を巻いているようだ・・いよいよオレの季節がやって来た!南風は僕の身を軽くし、上昇気流とともに一気に彼方へと運んでくれる。僕は肉体を残し、まるで目だけが浮遊するかのように遥かな高みから見下ろしている・・。
危険な季節だ。どうもそわそわして落ち着かない。こうしちゃいられない!と言う気ばかりが先行し、視線はいつも地平線にある。
デイゴの花が咲き始める頃、僕は自分の居場所を見失い、南を目指す。

0 件のコメント: