2023-10-21

ラファ開門


 パレスチナ・ガザ地区とエジプトとを結ぶラファの検問所が厳戒態勢のもと開かれた。と言っても停滞していた援助物資をトラック20台分だけ入れただけで閉ざされてしまった。何も通さないよりはマシかもしれないが、200万を超える人が飢えている状況でたった20台分だけとはイスラエルがいかに人道に対して無関心かがよく分かる。イスラエル曰くハマスに援助物資が流れるのを防ぐためと言っているが、ハマスは正規軍でもないただの武装組織なので一般住民と区別することはほぼ不可能だ。それを分かって無理難題を唱え援助を妨害しようとする魂胆なのは明白だ。何度も言うがハマスの攻撃は残虐であり、決して許されるものではない。だからと言ってイスラエルが何をしてもいいと言うわけではない。現にイスラエルのとっている行動は民族浄化の以外の何物でもなく、おびただしい数の一般住民を殺害・迫害している行為はハマスの行いと何ら変わらない。パレスチナとイスラエルの違いは支援者の力の差だ。世界最強の軍事力誇るアメリカとその同盟国イギリスを筆頭に各国がイスラエルを支援しているのに対し、パレスチナを支援する国は多いもののその差は圧倒的だ。虎の威を借る狐はそれをいいことに今までもやりたい放題やって来た。おそらくイスラエルは今後もラファの検問所を全開放することはないだろう。小出しに援助物資を通して世界の批判をかわし、その裏で地上戦の準備を着々と進め、一人でも多くのパレスチナ人を殺すつもりでいるはずだ。イスラエル建国は大きな誤りだった、そう思われないような行動をイスラエルは求められている。

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