2023-10-13

非人道行為


 イスラエル軍がガザ北部の住民に対して24時間以内に南部へ退避するよう警告を発したというが、その対象が100万人を超える見込みで、ただでさえ過密状態のガザのどこにそれだけの住民を非難させる余地があるというのだろうか、また100万を超える住民が24時間以内に退避できるはずもなく、この点で国連も退避勧告の撤回を申し入れいているようだ。こういったイスラエルの対応を見ていると分かるが、結局彼らにとってガザの住民など檻の中の動物でしかないのだ、その動物が飼い主の手を噛んだので徹底的に懲らしめてやろうという算段で、死んでしまってもちっとも構わないと思っているに違いない。退避勧告にしたって対外的にガザ住民に対して配慮しているというアピールのためだけで、その実効性など気にも止めていないだろう。

このイスラエルの退避勧告に対してアメリカやイギリス・フランスなどはどういった対応を見せるだろうか。ここでも何らイスラエルに対して忠告せず黙認する姿勢を見せるようなら、黙認した国もその攻撃によって死んだ人々に対して責任を負わねばならない。常日頃『人道・人道』と騒ぐ国々の化けの皮を剥ぐことになるのだろうか。中国やロシアはそんな矛盾を見逃すはずもなくここぞとばかり追求してくるだろう。

そもそものパレスチナ問題を作ったのは欧米列強だ。その責任を取らずして今回の件に口出しする権利などあるわけがない。

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