2023-08-09

長崎原爆の日


 台風6号の影響で記念式典が縮小された長崎だが、核廃絶という悲願は何ら揺らぐことはない。ただ被爆者の多くが高齢となった今、原爆の被害を知る者・伝える者の減少が今後の核をめぐる世界にどんな影響を与えるのか危惧する声は多い。ロシアによるウクライナ侵攻と、繰り返される核兵器による脅しは、核廃絶の機運を一気に後退させ、核武装論が大手を振る状況となっている。核兵器による被害を受けたことのない国が、その負の側面を全く無視して強力な武器として『言うこと聞かないと使うぞ』といった下劣な脅しをかけてくる。権力者が愚かで無知な場合、そこに核兵器があると取り返しのつかない大惨事となる。ならば核を無くせばいい。ただそれだけの簡単なことなのに、強大な力の味を知ってしまった者らは権力同様その力を手放すことができないのだ。このままではいつか誰かが核兵器を使い、人類滅亡の道を辿ることになる。そうなってしまってはいけないと誰もが思っているはずなのに、それを変えることができないなんて、やはり我々は自らの愚かさによって滅亡する運命なのだろうか。

それでは広島・長崎で亡くなった多くの人たちに申し訳がたたない。まずは日本から核による抑止力の放棄を始めなければならない。

 

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