2023-08-22

処理水放出決定


 岸田総理が処理水の海洋放出を24日にも行うことを正式に表明した。無論地元漁業者の反発は避けられないだろう。岸田君は処理水の海洋放出については漁業関係者をはじめ諸外国も徐々に理解を示して来ていることから海洋放出を決めたらしいが、一連のニュースを見ていてどこを取って『理解が示された』のか意味不明だ。おそらくは海洋放出に関する各種世論調査の結果、過半数もしくは過半数近くが賛成であって、反対を上回ったこと、IAEAのお墨付きをもらったことなどで放出を開始するのは今しかないと判断したのだろう。ただ賛成が過半数を上回っていても説明不足を指摘する意見は圧倒的に多く、処理水放出はやむなしだが、説明責任は果たすべき、というのが過半数の国民の意見なのだろう。

自分としては処理水放出はやむなしなのかもしれないが、トリチウムの除去に対し本当に海洋放出以外の道はないのか徹底的に検証・研究したのか疑問が残る。この問題、当初より国が海洋放出ありきで話を進めているとしか思えない。あらゆる手を尽くしての海洋放出なら理解できるが、今の時点ではまだ拙速だと思う。

 


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