2016-01-17

大いに枝を伐る














河川敷に植えたナンキンハゼやアベマキが大きく生長し、枇杷やラズベリーに陽が当たらなくなってきたので剪定することにした。木はいずれも5m以上に育ち、生長点の枝を落とすのは容易ではない。それでも木をうまいことよじ登り一本一本伐り落として行く。太いものは直径15cmほどにもなったが、チェーンソーを持っていないので大汗掻きながら必死にノコギリを引き、近くで見ている娘たちに『木が倒れるぞ〜!』と大げさに注意を促してドサッと落とす。
これら剪定した枝をさらに短く切り、一箇所に集めると自分の身長くらいの山になった。このまましばらく放置してよく乾燥した頃合いを見計らって焼くつもりだ。幸いにもまだこの辺りは時間帯と場所さえ気を使って焼けば苦情が出ることはない。そもそも自然のものばかりなので焼いたところで害はないがね。この野焼きで出た灰を毎年ジャガイモの植え付けの時に使ったりして完全に再利用している。こういうのを循環型の社会なんてさも新しいことのように言っているが、大昔から当然のようにしてきたことなのさ。
どうも現代人は昔の人の知恵を『古い』ということだけで侮ってきた面がある。我々はその気が遠くなるような年月に培われた知恵と経験に対し、もっと謙虚であるべきだと思う日々だ。

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