シリアでは北部の主要都市アレッポが反政府勢力による攻撃により陥落したが、それに続き中部の都市ハマも陥落したという。反政府勢力は勢いに乗じてさらに南進し、ホムス攻略を目指している。この中部の要衝ハマとホムスの両都市が陥落すれば、アサド政権の支持基盤である地中海沿岸都市のタルトゥースとラタキアと首都ダマスカスを結ぶラインが寸断され、首都陥落も現実味を帯びてくる。アサド政権は父親の代から独裁を続け、従わぬ者たちを徹底的に弾圧してきた経緯がある。今回反政府勢力によってシリアがアサド政権から解放されることを願っているが、その反政府勢力の正体がよく掴めていないのでその点で不安が残る。アサド政権が打倒されてシリアの人々が幸せになればいいが、新しく政権を取った者らの行いによってはより悪化する恐れもあるため複雑な気持ちで動向を見守っている。シリアには計2ヶ月間滞在し、そのうちの1ヶ月間はハマに居た。ハマではとても親切にしてもらって、何度も自宅に招待されたりもした。そんなハマを含むシリアが戦禍に苛まれていることが残念でならない。一刻も早く戦禍が収まり、人々が未来に向けた生活を始められることを願いたい。
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