そういう周期なのかもしれないが、どうも世界がどんどん不安定化している。トランプが再選されたことが象徴的ともいえるが、それと直接関係なくともドイツの政権もフランスの政権も、昨日戒厳令を発令した韓国の政権もそして先の衆院選で自民党が大敗した日本の政権も流動的な局面を迎えている。『民主主義の限界』と言われるが、民主主義であるからこそ民意によってたやすく政権が崩壊し政治が混乱する。ロシアのような独裁国や中国のような一党支配の国ではそもそも公正な選挙が行われないため、ある意味政権は安定しているといえるが国民の人権を無視するような国に住みたいはずがない。いつの時代も安定は長く続かないし、同じく不安定な時も長くは続かない。安定不安定を繰り返しながら歴史は続いてきたしこれからもそうやって続いてゆくのだろう。そして今が不安定期に移りつつある過渡期なのかもしれない。各地の政治が不安定化すればどのような結末になるのかあまり考えたくはないが、核戦争など壊滅的なことが起こらなければいずれ不安定期を乗り越えて安定を目指すだろう。
皮肉なことに安定した時代が続けば人々はそれに飽き変化を求める。その変化の代償として不安定化があり、不思議なことにそこに吸い込まれてゆくように様々なことが連鎖反応して不安定化してゆく。一つの大きな流れとなった不安定化をもはや誰も止めることはできないだろう。そういった時代を前にして我々に何ができるかを考えてゆかねばならない。
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