2015-04-29

ささやかな支援














我が家は月に一度は馴染みのインドカレー屋に行き、絶品のナンを楽しんでいる。
そのカレー屋さんは他の多くの店と同様、『インドカレー』とうたっているが経営しているのはネパールの人々だ。
そのネパールで大地震があった。
店の人から出身地はカトマンドゥの近くだと聞いていたので心配だったことと、レストランで食事をすることで少しでも彼らを支援したい気持ちもあって昼食に訪れた。
ひょっとしたら休みかも?と思っていたが、いつものように黄色い回転灯を回して店を開けていた。ただ、店を切り盛りしていたスタッフたちはいつもの顔ぶれと違い、店の主人とその奥さんが留守だった。やはりネパールに向かったようだ。
厨房を仕切っていたのは主人の相棒で、二人いる若いスタッフの一人は主人夫婦の高校生の息子さんと、もう一人は初めて見たが顔がそっくりなのでおそらくその高校生のお兄さんだろう。主人夫婦の留守を守るといった感じで、どこかぎこちなくも心のこもった対応が印象的だった。
カレーの味もいつもとちょっと雰囲気が違ったが美味しく、ナンはいつもの通りふかふかで絶品だった。
食事後の会計で弟さんに『家族は大丈夫?』と聞くと『大丈夫だった』と教えてくれた。
日本語はカタコトしかできないので詳細は聞けなかったが、僕らが店を出るとき背後から大きな声で『ありがとうございましたっ!』と言ってくれた。
お互いに心が通じたようで、とてもよいランチとなりました。

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