2010-02-13

10年前のバンクーバー


バンクーバー五輪が始まった。先日『興味が無い』なんて書いたのに、しっかり開会式を視聴しているあたりは自分のいい加減さがよく出ている。
バンクーバーを訪れたのは今からちょうど10年前。妻の親戚が多く住むシアトルを訪問した際、その勢いに乗って国境を越えた時だ。その当時は米ドルに対してカナダドルの価値は80%ほどしか無く、とにかく物価が安く感じられ、加えて環境の良さもあり『ここなら住んでも良いな・・』と思ったのを憶えている。いま注目のバンクーバーは穏やかな湾に面し、ダウンタウンのすぐ近くにはスタンレーパークという広大な公園が広がり、ここを散策するととても心が休まるのだ。何とも美しい公園で園内には多くの針葉樹が聳え、興味深いのは100年も前にこの地を開拓した開拓者達の斧による伐採痕が、直径1mを軽く越える強大な切り株にしっかりと残っており、その朽ちかけた切り株から新たな樹が育ちゆく様子がそこかしこで観察できることだ。
また、バンクーバーはアジア系の移民が多いため、街を歩いていても目立つことも無くごく自然で変な緊張感もない。この点は多国籍都市の持つ独特の雰囲気で、僕のもっとも好むところでもある。実際、友人の一人はスリンという南アジア系の多く住む地区に住んでいるが、治安の面で少々問題があるものの移民としては住みやすいと言っていた。
バンクーバーには数日滞在し、その後ロッキー方面へと旅したが、その旅の思い出は良いものばかりだ。カナダは東部のノバスコーシャやケベックにも行ったことがあるが、個人的にはバンクーバーやロッキーのある西海岸に対する印象の方が強い。今度バンクーバーを訪れた際はビクトリアに足を延ばしたい思っている。シアトルからならそう遠くはないし、今なら円が強い。仕事もどうなるか分からんわで、こりゃ日本脱出の絶好のチャンスやんか!

0 件のコメント: