2007-11-20

愚行


今日から16歳以上の外国人に対して入国の際の指紋採取と顔写真の撮影が義務づけられた。その目的はテロリストの入国を水際で防ぐと言うことらしい・・て、本気でそれができると思っとるんだろうか?法務省によると、もし指紋採取などでブラックリストにある人物と合致した場合は強制退去を求めるという。テロリストと判明して強制退去もないもんだが、だいたいブラックリストに載っとるようなテロリストが指紋検査を実施している空港から堂々と入国する筈はない。そんなことをせずとも密入国は簡単だろうし、テロを実行しようとするならアメリカ同時多発テロ実行犯と同様、前科がなくブラックリストにも載っていない人物を観光客として送り込んで来るだろう。いくら指紋採取をしようとて、データベースにない人物ならばテロリストだろうがただの観光客だろうが一緒なのだ。しかも永住ビザを持ち、日本に住んでいる外国人に対しても毎回指紋採取と写真撮影が義務づけられている。一体何のために?ただの嫌がらせのためとしか思えない。当然入国審査では長い列ができ、混乱を招いている。
今回のこの制度と同じことがアメリカでは数年前から行なわれている。実際僕も何度か指紋を採取され、顔写真を撮られた。だから日本も追随し何の検証もなく盲目的に導入しただけのことだ。テロリストの一番のターゲットになっているアメリカでこの制度運用開始からの数年間にテロリストと判明した事例は一体何件あったのだろうか?そんなことさえ調べていないんだろうな・・とにかくアメリカに追随せよ!という愚かな考えだけが先行し、自ら最善策を考えようともしない亡国の一端がここでも見えて来る。セキュリティーの名の下に人々を強制し、強要する今のやり方は断じて受け入れられない。

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