2007-11-19

飽食のブタ


心痛む光景だ。バングラデシュのサイクロン被害の死者数は1万人に達する恐れもあるという。少ない救援物資をヘリコプターから群衆の中へ投下するシーンを報道していたが奪い合いになるのは当然で、幼子を抱いた痩せこけた母親が必死に救援物資にすがり付こうとして男どもにもみくちゃにされていた・・彼女の腕の中で幼子はただただ大人達の奪い合いに翻弄されながら、爆音をたて物資を投下するヘリを驚いた表情で見上げていた。
自分は『飽食のブタ』だ、と時々思うことがある。身の回りは食べ物であふれ飢えることを知らず、毎回腹一杯食べても当然のこととして感謝もせず、食べきれず腐らせては捨てたりしている。『これだけの食料があればどれほどの子が生き長らえるだろうか?』と考えもする。でも考えてるだけじゃ死んでゆく子供達を助けることなどできやしない。飢えは収まらないのだ。
ささやかだが自分にできることをしようと思う。それが本当に子供らを助けることに繋がるかどうか疑問もあるが、自分の子らと同じくらいの子供達がひもじい思いをしながら死んでゆくなんて・・無くすことはできないかも知れないが、減らすことはできると思う。

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