奢りは目を曇らせ思考を劣化させる。思考の劣化は自ら物事を考え判断する能力を著しく衰えさせ、道を誤らせる。現在世界で起きている様々な問題の多くは強大な軍事力や経済力を背景としたいわゆる強国に由来するものばかりだ。以前は強国間で互いに牽制し合いバランスをとっていたため一国が暴走するといった事案は起きにくかったが、近年はその力を振りかざして他国を圧迫することが当たり前の様になってきている。特にロシアや北朝鮮の様にあからさまに核戦力の使用をちらつかせて他国を恫喝する国、中国の様に物量にモノを言わせて他国を揺さぶる国などその手段は様々だが、間違いなく世界は『力による秩序』の時代へと戻りつつある。このまま力によるつばぜり合いが続けばいずれ想定外の事態が発生し、それが第3次世界大戦へと発展する恐れもある。国連はこういった状況を回避するためにある組織のはずなのに全く機能せず、ウクライナ・ロシア戦争、ハマス・イスラエル戦争は日々エスカレーションし続けている。そういった世界状況に刺激されて中国も活動を活発化しているし、北朝鮮もロシアに援軍を派遣するなど、何一つ良い方向に向かっているものはない。過去の大戦もこうやって徐々に引き込まれて行き、取り返しのつかない結果となってしまった。
我々にできることは奢る者らを排除し、その扇動から目を覚ますことだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿