2024-10-11

ノーベル平和賞


 ノーベル平和賞を日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞した。被団協の長年に渡る地道な活動がようやく認められたことに対して良かったと思う反面、なぜこのタイミングだったのかということが気になった。被団協の活動を見ればもっと早くに受賞していてもおかしくなかっただろうが、それが『今』ということはそれだけ核兵器使用のリスクが高まっており、その動きに釘を刺すためノーベル平和賞が被団協に与えられたのだろう。現状を見ればウクライナに侵攻したロシアのプーチンは事ある度に核の使用をちらつかせて他国を恫喝しているし、北朝鮮も核弾頭搭載可能な弾道ミサイルの実験を繰り返している。ここ最近はイスラエルとイランとの衝突でいつ事態が悪化し、報復のためイスラエルが核を使用する可能性さえある。

年々核使用に対するハードルが下がって来ており、このままではいつか必ず同じ惨禍が繰り返されることになる。今回被団協がノーベル平和賞を受賞したことで世界的に核廃絶への議論が高まることを期待したい。

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