2025-02-13

無策


 米価高騰を受けて農林水産省が備蓄米の放出をようやく行う様だ。まずは21万トン放出するというから『消えた21万トン』相当を市場に放出して様子を見るつもりなんだろう。この動きに対して市場は一体どういう反応を示すだろうか。おそらく農水省の思惑通りにはすんなり下がらないのではないかと予想する。実際に放出された21万トンの影響がジワジワと出始め、市場価格も下がる兆しが見え始めればおそらく一気に下がるのではないかと思うが、それまでは我慢比べで高止まりを続けるはずだ。問題は農水省が段階的な策を持っているかどうかだ。米価高騰に対してはここまで無策で放任状態だった。米価が高騰し国民の不満が高まり批判を受ける様になって初めて備蓄米放出に傾くなど、全てが遅きに失している。なぜ日本の政府は先手先手を打てないのだろう。ほとんどすべてのことが後手後手になっており、それゆえに効率も著しく低下している。なぜこんなに不効率なことを続けているのか。前例第一主義で物事を動かしていると新しいものは何も生まれてこない。今回の米価高騰も初動から機敏に動いていれば発生しなかったことだ。その意味においては人災に他ならない。なんとか米価が下がることを願いたい。

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