2022-10-15

市場牽制


 円安が止まらない。

財務省は急激な円安に対し『断固たる措置を取る』といった市場介入の姿勢を示し、為替市場を牽制しようとしているが、見るからに無能な政治家がそんなことを言ったところでどれほどの効果があると言うのだろう。『この人間は何をやってくるか分からん』と言うような人物が口にすれば牽制することができるかもしれないが、そもそも市場介入ごときで経済を操れるなら各国は苦労しないし、世界恐慌なんてことは起きないだろう。市場経済はあくまで生き物であり、その動向を読み切ることができないため思い通りにいかないのだ。そんな市場経済を相手に口先だけで牽制する意味合いが分からない。結局のところ何もしないで円安を放置していては国内の風当たりが強いので、真剣に取り組んでいる姿勢を表すためだけの市場介入だと自分は捉えている。このところの日銀や財務省の対応を見ていると、この円安に対して打つ手が無いのだな、と感じてしまう。円安の進行によってさらに物価は上がり、一方で給料は上がらないという悪循環から抜け出す術を今の政府は持っていない。円安の根本原因に触れず、小手先だけの対応を繰り返しているだけでは何も変わらず、むしろ悪化するばかりだ。もっと先を見据えた対策を打てる人材は居ないのだろうか。

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