2019-11-25

民主派の攻勢























香港で行われた区議会議員選挙は民主派の圧勝で幕を閉じた。改選前は議席の7割を親中派が占めていたが、選挙後は452議席のうちわずか55議席にとどまっている。
選挙の結果を見ての通り民意ははっきりと示された。しかし香港政府が直ちに民意を反映した施策を実行するとは思えず、再び激しい抗議活動が再開されることになるのだろう。
今回の選挙結果に中国政府は戦々恐々だろう。民主派が勝利することは容易に予想できたが、親中派がここまで大敗するとは予想外だったのかもしれない。中国政府にしてみたらこの選挙結果を受けて中国本土内でも民主化を求める動きが高まりはしないかと、警戒を強めているはずだ。中国本土の人々にとってみれば『香港も中国と言うのなら、なぜ自分たちには香港のような直接選挙制度が無いのか?』という疑問と不満が出るのはごく自然のことだと思う。直接選挙を行うと、たちまち共産党一党主義が瓦解するということが明白だからこそ、行えないというのが本音だ。それほど薄っぺらい上に成り立っているのが今の中国政府なのだ。

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