2019-10-10

詐欺師の思考























トルコがシリアへ越境してクルド人へ激しい攻撃を加えている。
この攻撃はアメリカ軍がシリア北東部から撤退するのに合わせて行われ、ゆえに『アメリカがクルド人を見捨てた』と非難の声が上がっている。
シリアで一時大きな勢力にまで成長したISISの掃討作戦では、クルド人部隊がアメリカ軍の矢面に立って大きな役割を果たしてきた。にも関わらず今回アメリカはあっさり彼らを見捨てたのだ。このことについて批判されたトランプは見捨てた理由として『彼らが第二次大戦やノルマンディーにおいて我々を支援しなかったからだ』と、まったくわけの分からんことを言いだす始末。結局のところトランプは詐欺師でしかないのだよ。
しかしそんな愚かな詐欺師によって日々アメリカの信用は失墜しつつある。
ひとつ確実に言えることは今の米政権が他国のために犠牲を払うことは決して無いと言うことだ。勘定高い商売人で固められた政権が儲からないことをするはずがない。いつだってアメリカは金が支配してきた国だが、それが現政権は際立っている。金がかかるから戦争を仕掛けない点はいいとしても、同じ理由で味方を見捨てることまでしたら誰が信用すると言うのだろう。これで益々力の均衡が崩れ、ISISのような勢力が安価なドローン兵器を使って無差別攻撃を繰り返す世界が訪れるだろう。恐ろしいことだ。

0 件のコメント: