2017-02-27

盲目的批判

















トランプの登場以後、『前代未聞』や『異例』という言葉をよく耳にするようになった。トランプ政権や彼自身がやることについて確かに前代未聞で異例なことは多いが、だからと言ってそれらの言葉をやたらと使用することには違和感を感じる。
こんなことは『前代未聞』だとか、こういったことは『異例』だ、という使い方の根底には暗に批判する意味合いが込められているのは分かる。だがそれらの言葉を多用することで彼らの術中にまんまとはまっているのでは?という危機感が募る。
というのも前代未聞や異例という言葉が何度も使われているうちに聞き慣れてしまい、『なんだまたか』というように狼少年化して現実を見逃す恐れがあるからだ。
トランプ政権の批判ばかりに執心することでかえってスキが生まれ、判断を鈍らせるようになれば、それこそ彼らの思う壷だろう。
批判は批判として行うものの、彼らへの嫌悪感から盲目的な批判に走らぬよう心がけねばならない。でないと彼らがそこを突いてきて、揚げ足を取りにくるかもしれないからだ。

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