2017-02-01

未来のために

















トランプの出した差別的な大統領令を支持するか?との世論調査に対し、支持すると答えた割合が支持しないよりも多かったことに、今のアメリカ社会が抱える闇を見た気がする。どうりでトランプが大統領戦に勝つわけだよ。そのニュースを見ていた妻は『どこにそんな人がいるの?私の周りにはそんな人ひとりもいないのに・・』と愕然としていた。
トランプというより彼を実質的に操っているバノンは、人の心の闇の部分を利用するのに長けていると思う。
アメリカのような寄り合い所帯の国の場合、どうしても同じグループに属さない人々を排斥しようとする動きが出るのは当然のことかも知れない。ただひと度それが行われてしまうと無限の排斥ループに陥り、国は大混乱を引き起こすだろう。元々深刻な人種問題を抱えているアメリカにとっては命取りとなる。
もはや『アメリカ』が『過去のアメリカ』に逆戻りをすることはあり得ない。過去の栄光に取り憑かれた亡霊どもがいくらあがいても、来たるものは未来でしかない。
その来たるべき未来のために何を為すべきか、オバマほどそれについて考えていた人間はいないのではないか、と思う。

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