2007-06-08

過ち


大きな過ちを犯してしまった。他の現場で面倒を見ていた足折れ猫をその現場が終了したため現在稼働中の現場に連れて来たのだが、本来ノラ猫だったものを無理矢理車に載せて移動したせいか大いにおびえ、倉庫の片隅に隠れて出て来なくなってしまった。そのまま倉庫を閉じて週末を送るわけにもゆかず、おびえているものに更に追い打ちをかけ外につまみ出すことになってしまった。足折れ猫は外に出るや一目散に逃げて行ったが、再び餌を食べに戻ってくるだろうか?先の現場に放置しては生き残れまいと思いこちらに連れて来ることにしたが、それは誤った判断だったかもしれない。良かれと思いしたのだが人間の視線でしか考えてなかったと思う。足折れ猫は先の現場で僕達がいなくても1年間生き延びていたのだ。そのことをすっかり忘れてしまっていた。今の現場は環境としては良いように感じるがそれも人間から見た勝手な判断にしか過ぎない。ハンディを背負った身で何も無いところに放り込まれては返って生きることができなくなってしまう可能性がある。生かす為にやったことが命を縮めてしまう結果になるやも知れない・・自分は思い上がっていたようだ。足折れ猫の人間不信は頂点に達し、もはや現場には戻らぬだろう。僕は取り返しのつかないことをしてしまった・・

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