2023-09-19

死亡事故は防げた


 東京駅八重洲口近くのビル建設現場で起きた死亡災害事故は痛ましいものだ。しかし吊り下げられた荷の上に乗っての作業は本来禁止事項のはずで、なぜそういった危険を伴う作業が行われていたのかなど、事故の原因究明が待たれるところだ。今回の現場はスーパーゼネコンの大林組と大成建設の共同企業体が手掛けており、そんな業界を代表する大企業の現場であってもこういった死亡災害が発生するのだな・・と驚きを持って見ている。自分の会社も大林組や大成建設と作業を共にしたことは何度もあり、その安全管理の厳しさは同僚からもよく聞いている。にもかかわらず労災が発生したとなると、何らかの安全確認がしっかり為されていなかったということだ。先に述べたように吊り荷の上での作業がなぜ行われていたのか、また転落防止のフルハーネスが落下した梁に固定されていたらしいが、それが事実ならそういうことを許してしまう雰囲気がその現場にあったということになる。いずれにせよ安全管理が徹底されていれば確実に防げた死亡事故であっただけに、改めて安全確認の重要性を思い知らされた次第。

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