2019-06-04

天安門30年























確かに中国は経済力も増し、巨龍と言われるまでに成長したかもしれない。しかしその心は龍にあらず、いまだその辺の物陰を這い回る蛇に過ぎない。
中国の力を決して侮っているわけではないが、民衆を恐怖と力で押さえつけている限り真の繁栄までは程遠く、中国共産党が欲するような立場を獲得するには相当な時間がかかるだろう。
中国は確かに豊かになった。天安門事件のあった30年前と比べると見違えるような急成長を果たした。が、民意はどうだろうか?天安門以後に生まれた者も既に大人になっているが、当局の徹底的な情報操作によって真実を知る機会を得ず、宣伝文句を鵜呑みにしているだけで、なんとも思っていないのかもしれない。しかし50歳以上の者ならば当局が学生たちにしたことを知っており、それについての思いを深く胸に収めているはずだ。
民衆が再び立ち上がった時、また武力で鎮圧するのだろうか。
もしあの時と同じような民主化を求めるデモが起きたなら、中国各地で不満を抱える者たちが一斉に蜂起し、中国は大混乱に陥るだろう。そういった事態対する中国共産党の恐怖の表れが、今の現状なのだ。

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