2015-02-21

炎の行方














朝6時、外はまだ薄暗い。
隣で寝ている長女と次女を起こし、さっさと着替えて外に出る。
河川敷に剪定した枝を山のように積み上げてしばらく放置していたが、それを今朝燃やすのだ。
今日は良い天気との予報なのでみな洗濯や布団を干すだろう。それらに灰がかかるのを防ぐため早朝に燃やすことにしている。昨夜そのことを娘たちに話したら、『わたしたちもいっしょに行く!』と言う。そういったわけで3人で火の守りをすることになったのさ。
枝の山に火を放つと勢いよく燃え上がり、炎の高さは僕の背を軽く超えるほど。その火勢に娘たちはたじろいだが、 瞬く間に細い枝は燃え尽きて普通の焚き火ほどに収まってきた。
辺りは霜が降りて冷え込みも思ったよりも厳しかったが、焚き火にあたっていればポカポカだ。娘たちは頬を真っ赤に染めながら枯れた葦を折り取ってきては火に投げ入れて遊んでいる。自分がそうであったように娘たちもやはり火で遊ぶのが好きなんだ。でもただ遊ぶだけじゃない。ちゃんと『なぜ火は怖いのか?』ということを実際に火をさわりながら教えるのだ。
そんな火の講義も1時間ほどで終わり、 全ては灰となってくすぶっている。
実はこの灰が僕の目的で燃え尽きて出た灰を取って置き、それをジャガイモの種芋を切った断面にまぶして腐るのを防ぐのが目的だ。余った灰も全て畑に散布して土壌改良材として使用するので、全く無駄はない。

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