2025-06-25

真の報復


 イラン・イスラエル間の停戦合意はトランプの強力な圧力もあって守られているようだ。一方で米軍がイランの核施設を破壊するために投下したバンカーバスターの初期評価は『破壊に至らず』と出ているようで、この報道にトランプは激怒しているとのことだが、イエスマンに囲まれたトランプに対して誰が正直に真実を告げられるだろうか、おそらくトランプは自分の聞きたいことだけしか聞かないので、ネガティブな発言などできないだろう。そういったことを考えるとやはりCNNやニューヨークタイムズが報じていることが真実ように感じる。その報道によればイランの核開発は今回の攻撃によって被害は受けたものの数ヶ月程度の遅れを生じさせる程度のものと評価されている。今回の一連の攻撃でイランはIAEAの査察を拒否し関係を断つ判断をしたが、これは各国の要求を飲んでIAEAの査察を受けても結局は攻撃されるということが分かったので当然だと言える。そしてイランは今後さらに地下深くの極秘の場所で核開発を続けるだろう。12日間戦争と言われるこの戦争でイランが学んだことは、核を持っていれば攻撃されなかったということだ。イスラエルとアメリカの攻撃はイランの核開発への意志をさらに強固にし、今まで以上に急がせることだろう。それがイランによるイスラエルとアメリカに対する真の報復に他ならない。まさに臥薪嘗胆だ。


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