近年あらゆることが全世界的に過激化している。過激な言動や行動が人気を博し、人々の反応はそちらに偏重しているようだ。 情報に溢れた現世界においてはどうやって人目を引くかが第一義とされ、ゆえにどんどん過激化して行くというスパイラルに入っている。先のアメリカ大統領選でも真意の不確かな情報が拡散され、言った者勝ちの状況だった。過激化する世界がもたらすものは不寛容であり、それが原因で争いが繰り返される。長年に渡って抑えられてきた潜在的な欲を刺激することで人々の関心を買い、さらにあることないこと並べて不安を煽ることでその支持を盤石にする。結局のところ大衆が求めるものは自分たちに都合の良い言葉だけなのだ。大衆の欲する言葉を敏感に嗅ぎ取って発することで支持を得る。内容の良し悪しの判断はせず、ただ欲するままに発言し続け、やがて言葉は一人歩きしより刺激を求めるようになる。この刺激の上塗りが過激化の要因であることは間違いない。
このまま過激化が続けばいずれ振り上げた拳が行きどころを失い、大きな惨禍を招くことになるだろう。そうなってしまってからでは遅いのだ。各国は今まで以上に対話を重ね、互いの理解を深めることが重要だろう。
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