2025-08-17

ちょうだいノーベル平和賞


 昨日も書いたが米露首脳会談は終始プーチンのペースで終わった。会談後トランプは今まで求めて来た停戦合意より和平合意を目指すと言い出した。そしてその和平合意の条件は現在ロシアが占領しているウクライナ領のドンバス地方の割譲だ。その条件をゼレンスキー大統領が呑めばロシア軍は戦線を凍結し、アメリカはウクライナに対して安全を保障するというものだが、当然ゼレンスキー大統領がこの条件をそのまま呑むわけはない。第一に肝心のウクライナ抜きで行われた会談でウクライナの領土について話し合うなど論外だ。それにロシアが戦線を凍結すると言ってもまた攻めて来ないという保障は無い。アメリカがその保障をすると言っても一体どこまで保障するのか話し合いも合意文書も無いままではトランプ政権がその場しのぎで適当なことを言っている可能性の方が高く、まともに取り合う価値も無い。要するにトランプがしたいことはウクライナがさっさとドンバス地方を割譲すれば和平合意を達成することができ、これでノーベル平和賞を取ることができる。トランプとプーチンの間においてはトランプがノーベル平和賞を受賞し、プーチンがドンバス地方を手に入れることができればお互いwinwinの結果になる。驚くべきことにそんなしょうもないことをベースにして話している可能性がトランプにおいては高く、それこそプーチンの手のひらの上で右往左往しているに過ぎない。まったくバカげたことだよ。

 

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