プーチンとトランプによる首脳会談は案の定プーチンの勝利に終わった。勝利というのが適切かと言えばそうではない気がするが、おそらくプーチンの思惑通りの流れで終始したという感じだろう。最後にプーチンが『次はモスクワで』と言ったことが彼の勝利宣言と捉えてもいいだろう。会談前からプーチンが決して譲歩しないことは分かっていた。譲歩させるためのカードをトランプ側が持っていれば話は別だったろうが、そんなカードを持たず会談したところでプーチンに上手いこと利用されるだけで終わってしまうことは明白だった。ではなぜそんな馬鹿げたことをトランプがしたかだが、まあヤツがバカだったからに尽きる。トランプはとにかくエプスタイン問題から国民の目を逸らしたかった。そのためにはビックイベントが必要だ。その誘いにプーチンが乗ってくれ、その上ロシアによるウクライナ侵攻はトランプが大統領だったら起きなかったと確信している、とのリップサービスまでもらうことができた。トランプはこれで満足なのだ。実際トランプにとってウクライナの領土の一部がロシアに渡っても何ら問題が無いとさえ思っているだろう。トランプにとっては自分が全て。それ以外のことはめんどくさいと思っているに違いない。要は自分の思う様になればそれでいい。そんなレベルの人間でしかない。プーチンにとってはそんな単細胞を操ることなぞ造作もないことだろう。またもやプーチン劇場を見せつけられた。そんな会談だった。
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